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💊 内科・高齢者

高齢者の薬が多いとき
飲み合わせ・ポリファーマシーの相談

📅 2026-08-27 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約6分で読める
ポリファーマシー 飲み合わせ お薬手帳 高齢者

「薬の袋がどんどん増えてきた」「飲む種類が多くて管理が大変」——複数の医療機関にかかっていると、薬の数が増えていくことがあります。薬が多いこと自体が問題とは限りませんが、体調の変化との関連を確認することが大切とされています。

この記事では、ポリファーマシーの一般的な考え方、自己判断で中止しないほうがよい理由、当院で確認できることを解説します。個別の処方内容の評価・調整は、実際の診察をもとに医師が判断します。

💡 このページで分かること

  • ポリファーマシーの正しい考え方
  • 薬の数だけで問題と決まるわけではないこと
  • 他院処方薬・市販薬・サプリも含めて確認する重要性
  • 受診時にお持ちいただきたいもの

① ポリファーマシーとは

ポリファーマシーとは、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して副作用のリスク増加、飲み間違い、飲み忘れなどの問題につながっている状態を指す言葉です。厚生労働省の「高齢者の医薬品適正使用の指針」でもこのように定義されています。

高齢になると複数の医療機関を受診する機会が増え、それぞれで薬が処方されることで、結果的に服用する薬の種類が多くなりやすい傾向があるとされています。

② 薬の数だけで決まるわけではない

「薬が5〜6種類以上でポリファーマシー」という数字が紹介されることもありますが、これはあくまで一つの目安です。必要な薬がその分あって、体調に問題が出ていない場合は、数が多いこと自体が直ちに問題というわけではありません。重要なのは、薬の数と体調の変化との関連を確認することです。

③ こんな症状はありませんか?

次のような症状は、薬の飲み合わせや副作用と関連していることがあります。

  • ふらつき、めまい
  • 日中の強い眠気
  • 食欲低下
  • 便秘や下痢が続く
  • 物忘れが増えたように感じる

これらの症状があっても、必ず薬が原因とは限りません。気になる場合は自己判断せず、医療機関にご相談ください。

④ 他院処方・市販薬・サプリも含める重要性

飲み合わせを確認するうえで大切なのは、当院で処方している薬だけでなく、他院から処方されている薬、市販薬、サプリメントもすべて含めて把握することです。それぞれは問題なくても、組み合わせによって影響し合うことがあるためです。

⑤ 自己判断で中止しない

⚠️ 自己判断での中止・減量は避けてください

「薬が多いから」と自己判断で服用を中止したり量を減らしたりすると、症状が悪化したり、思わぬ体調変化につながったりすることがあります。薬の見直しは、必ず処方医または当院にご相談のうえで行ってください。

⑥ 受診時にお持ちいただきたいもの

📋 受診時に伝えると役立つ情報

  • お薬手帳(すべての医療機関のもの)
  • 服用中の薬の現物(お薬手帳がない場合)
  • 市販薬・サプリメントの箱や成分表
  • 気になっている症状(いつから、どのようなときに)

⑦ 当院での確認

当院では、当院処方薬だけでなく、他院から処方されている薬、市販薬、サプリメントも含めて確認します。気になる症状との関連を確認したうえで、必要に応じて、薬局や他の医療機関との情報共有・調整を検討することもあります。実際の中止・減量・変更は、診察のうえで一人ひとりの状態に応じて判断します。

※ サプリメントと薬の飲み合わせについては、サプリメントと薬の飲み合わせに関するコラムもあわせてご覧ください。

⑧ ご家族が薬を整理するときの確認方法

離れて暮らすご家族が薬の整理を手伝う場合は、お薬手帳や薬の現物、市販薬・サプリメントの箱や成分表をまとめて確認いただくと、受診時の相談がスムーズです。ご家族の付き添い受診にも対応しています。

ご家族だけでのご相談・お問い合わせも承りますが、実際の薬の変更にはご本人の受診が必要です。あらかじめご了承ください。

⑨ よくある質問

薬が5種類以上あればポリファーマシーですか?

5〜6種類以上という数がよく紹介されますが、厚生労働省の指針では、薬剤数だけでなく、それに関連して副作用のリスク増加や飲み間違いなどの問題につながっている状態を指すとされています。数だけで一律に判断できるものではありません。

薬が多いと感じたら自分で減らしてよいですか?

自己判断での中止・減量はおすすめできません。急に中止すると症状が悪化することもあるため、必ず処方医または当院にご相談ください。

サプリメントも伝えたほうがよいですか?

はい。サプリメントや市販薬も、処方薬との飲み合わせに関わることがあるため、受診時にはサプリメントの成分表や市販薬も含めてお伝えください。

他の病院からもらっている薬も確認してもらえますか?

はい、当院処方薬だけでなく、他院処方薬・市販薬・サプリメントも含めて確認します。必要に応じて、薬局や他の医療機関との情報共有・調整を検討することもあります。

薬を減らしてもらうことは保証されますか?

薬の中止・減量・変更は、診察のうえで一人ひとりの状態に応じて判断されるものであり、必ず減らせるとお約束できるものではありません。

家族が薬を整理する場合、何を確認すればよいですか?

お薬手帳や薬の現物、市販薬・サプリメントの箱や成分表をまとめて確認いただくと、受診時の相談がスムーズです。ご家族だけでのご相談も承りますが、薬の変更にはご本人の受診が必要です。

薬の数が多いこと自体が問題とは限りませんが、体調の変化との関連を確認することが大切です。気になる症状がある場合や、薬の管理に不安がある場合は、自己判断せず内科にご相談ください。

📚 参考情報

  • 厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」2018年5月(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/kourei-tekisei_web.pdf
  • 本記事の内容は、みなとファミリークリニック院長が2026年8月時点の一般的な医学情報をもとに監修しています。個別の診断・治療方針については受診時にご確認ください。
院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長として、身近な健康相談に日々対応しています。

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